<概要> |
姉を失ってから怠惰に過ごしていた主人公は、突如幼馴染のゆかと共に全てが赤く染まった世界へと迷い込む。
その世界は主人公を含め6人しか人はおらず、化け物たちが横行する世界だった。
現実世界と赤い世界を行き来する主人公たちは、赤い世界を終わらせる為に壮絶な戦いをすることになる…。 |
<シナリオ> |
8 |
日常シーンでのほのぼの展開と、赤い夜でのシリアスアクション展開が入り乱れてます。
日常シーンからいきなり赤い夜へと引き込まれるのは、対比という意味でかなり効果的だったと思います。
シナリオの第一印象は「Fate」に頑張って似せてるな〜と。
Fateのような表現方法は決して嫌いではないですが、ちょっと無理してる感があります。
特に気になったのは、細かい設定が多いのはいいですが必要のないタイミングで延々と説明されるとこ。
この場面でその説明いる?と何度もツッコミました。
シナリオは9割が共通ルート。エンディングでさえ半分共通です。
更に終盤はものすごい急展開。
2時間ドラマのラストみたいに敵が謎を打ち明けるのはどうよと思いました。
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<キャラ> |
9 |
シナリオで恋愛系の描写はほとんどありませんが、日常シーンでのキャラ描写という点ではうまく表現されてると思います。
サブキャラも含めて魅力的なキャラが多いです。
序盤は自己中な雪子が苦手でしたが、徐々にいいトコが出てきて魅力的なキャラになっていきました。
彼女の会話にパロディ多すぎで笑った。
多分私が分からないものもいくつかあったんだろうな〜。
さて、その代わりにゆかがとてもウザいキャラに。
ヤンデレってこんなにウザいんですね…。
栞ルートが欲しかったなと思いましたが、よく考えると他ヒロインもそんなに扱い変わらないからいいかな。
余談ですがラスボスの人を見てると、銀の名の某人形を思い出します。 |
<主人公> |
8 |
及第点な出来。な主人公。
序盤は微妙ですが自分に出来ることをしようと頑張り、きちんと成長していく主人公です。
ただ、戦闘力はともかくそれ以外も基本性能は高くないです。
終盤でもたまにイラっとしたりしましたが、まあ合格点かと。 |
<絵> |
9 |
このゲームをプレイして感じるのが、演出の多彩さです。
特に立ち絵のアニメーションは細かく、キャラの魅力2割増しです。
背景CGの差分も多く、戦闘シーンでだいぶそれが活きたと思います。
CG枚数は113枚。
多くも少なくもなくです。 |
<音楽> |
10 |
ボーカル曲3曲は全て高いレベルです。
OP、ED共にテンポのいいかっこいい曲ですが、私のお気に入りは挿入歌。
挿入歌が流れる終盤の戦闘シーンはこのゲームで一番盛り上がるところではないでしょうか。
曲の良さにシーンの流れもあって最高の場面でした。 |
<システム> |
9 |
必要な機能は全て揃ってます。
最近流行?のオートポイントも含め機能面では充実です。
ですが、スキップがあまり早くありません。
前述の通り共通部分がほとんどなので、結構大きいマイナスです。 |
<総合> |
84 |
シナリオ部分でいろいろ言いましたが、終盤以外は十分及第点な出来でした。
特に立ち絵と背景の演出はトップクラス。
丁寧に作られていると感じました。
あと言い忘れましたが、このゲームのメインヒロインは菊理です。
菊理を攻略するとトゥルーエンドが出てきます。
その関係もあって彼女は最後に攻略したほうがいいかも知れません。
結論としては良作ということである。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
(以下ネタバレ)
一番主人公の行動に納得できなかったのは、ゆかの幻想結界での行動です。
あの状況でゆかに手を出すなよと。
しかもゆかの幻想にどっぷりハマってたお前がヴェラードにえらそうに意見するなよと。
それと、雪子は賢久とくっつくのがいいです、個人的に。
最初にあの二人を見てるので、雪子攻略する気起きないし…。
(ネタバレおわり) |
<お気に入りキャラ> |
橘菊理
いつもニコニコしてる癒しキャラですが、意外とノリがいいのが好みです。
ていうか、エンディングの菊理可愛すぎ。 |