<概要> |
東間国に仕える忍び「霞谷衆」の上忍である主人公。
泰平の世でありながらも技を磨いていた霞谷衆だったが、隣国浅賀国の忍集団による強襲により壊滅してしまう。
仲間の仇を討つため、そして東間国を守るために、主人公は生き残った仲間と共に戦い始める…。 |
<シナリオ> |
7 |
どん底まで落ちた主人公が仲間と共に強大な敵に立ち向かっていく――という少年誌的な王道ストーリーです。
仮想戦国時代という設定ですが、魔眼、石化、落雷等ファンタジー色が強くなっています。
プレイしてみてまず目が行くのが戦闘シーンの表現のうまさ。
テキストで細かく表現されている上、演出の多彩さも相まってイメージし易いです。
シナリオは難しい表現や展開が無く、分かりやすいです。
そのため、序盤からスムーズに物語に入っていけると思います。
反面、ストーリーが一本調子なので中盤以降ダレてくるかもしれません。
話の流れ自体も
ピンチになる→新ワザ、新たな能力開花→勝てそう→敵方に新キャラ、新ワザ→最初に戻る
の繰り返しなので、一層中盤以降のダレっぷりを助長してます…。
青臭い綺麗事ばっかりなのも個人的にマイナスです。
死んでも守る!とか、誰も悪くないんだから!とかもういいよと。 |
<キャラ> |
8 |
登場キャラは多いですが、攻略キャラは4人。
しかも、内2人がロリということでショックを受けてました。
まぁ、攻略ということを抜きにすれば、みんなキャラ立ってますしいいと思います。
なにかしらやっちゃいそうな朱火にハラハラでした。
敵方では翠蓮がお気に入り。 |
<主人公> |
8 |
基本スペックは(たぶん)高い主人公。
強いししっかりしてるんだけど、肝心なトコで使えない人です。
弱者には強いが強者相手だととたんに存在感がなくなってる気がします。 |
<絵> |
9 |
キャラによって少し体のバランスがおかしいなと感じるときもありますが、基本的にはしっかり描かれてます。
CG枚数も差分ぬきで184枚と多いです。
演出はまさに一級品。
立ち絵がものすごい動きます。
立ち絵だけであれだけ戦闘を表現するのは素晴らしいの一言です。
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<音楽> |
8 |
作風もあって基本的に熱い曲が多いです。
ボーカル曲はOP2つ、ED1つ。
OPは共に熱い曲。戦闘中に流れるのがいいです。
EDは少ししっとり系ですかね。
BGMが多く、場面に合った曲が流れるのが印象的でした。 |
<システム> |
8 |
環境面では基本的システムは常備。
共通が長いので一括シーンスキップは便利でした。
逆に、オートバトルとバトルOFFの解除が常時できないのは困りました…。
カードバトルはかなりよかったです。
大雑把に言うと、じゃんけん+スキルや連携コンボ。
分かりやすいシステムですぐに慣れますし、戦略も考えなければならないので意外と熱くなりました。
しかし、所詮はじゃんけん。中盤以降飽きてきました。う〜ん。
攻撃完全無効スキルなんかも出てきてゲームバランスが崩れてきたのも原因でしょうか。
もう一工夫あれば更によかったかな〜と思ったりも。 |
<総合> |
76 |
かなり長いです。
壮大なストーリーの結果長くなるのなら構いませんが、ムリヤリ長くした感じが。
前半は名作の域でしたが、それ以降は続けるたびに評価が下がっていきました。
とはいえ、全体的な印象としては十分な出来だったのではないでしょうか。
あと、追い詰めたらトドメを刺してください。いや、ホントに。
逃げられすぎな霞谷衆の皆さんにはこの言葉を送ります。
「獲物を前に舌なめずり。三流のすることだな。」
(以下ネタバレ)
陣馬の足が治るときのくだりはご都合主義にもほどがあるだろうと。
なんなの番の玉繭って…。
さすがにないな〜と思いました。
どうでもいいですけど、城にいる当主攫われるってよっぽどですよね。
護衛担当の忍びとしては切腹ものなのでは?と思ったり思わなかったり。
(ネタバレおわり) |
<お気に入りキャラ> |
夕凪
美人でお淑やかな大和撫子の鏡。
意外と茶目っ気あるのも好印象でした。 |