そして明日の世界より――

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総合 シナリオ キャラ 主人公 音楽 システム
72 7 7 8 7 9 8


発売日
2007/11/22
ジャンル
ADV
メディア
DVD-ROM(約3.1GB)
シナリオ
健速
原画
植田亮
音声
あり(女性キャラ、一部サブキャラ)
声優
安玖深音、岡本あさひ、青山ゆかり、夢篠さなぎ、他
6曲(川田まみ、eufonius、WHITE-LIPS、中原涼、KIYO・唯音)
CG枚数
82枚


<概要>
小さな島に住む主人公は、友人と共に平凡な学園生活を送っていた。
しかしある日突然、「3ヵ月後、この地球に小惑星が衝突します」というニュースが流れる。
唐突に訪れた世界の終焉の前に、彼らは何を想い、何を得るのだろうか…。
<シナリオ>
7
シナリオの流れは共通→個別&ノーマル→Afterとなってます。
(個別→ノーマル推奨です)

シナリオでまず気になったのが、説明文の多さ。
しかも、それほど必要でないものまで細々と説明されているのでくどいです。
さらに日常シーンはそれほど起伏が無く、キャラの面白い掛け合いも無いので、長い説明文と合わせて退屈です。
キャラに萌えられていればそれほど気にならないのかもしれませんが、私はキャラも微妙だったので耐えるのは大変でした。

名ゼリフや感動シーンも多々ありますが、全体的なマンネリ感は否めません。
<キャラ>
7
前述の通り、私はヒロインの印象はイマイチでした。
特に主人公依存症の夕陽にはイラっときたこともしばしば。

逆にサブキャラはいい味出してます。
その中でも、じいちゃんはかっこよすぎです。
普段はおちゃらけてますが、主人公が悩んでるときのアドバイスが的確。
その上強いってかっこよすぎだろ…。
<主人公>
8
強さと弱さを併せ持つ主人公。
迷ったりヘタレたりする弱さを持ちつつも、前を向いていこうとする芯のしっかりした主人公です。
自分の弱さを認めて、その上で出来ることをやろうという考え方は凄く好感持てます。
恋愛に鈍感なのはご愛嬌。
<絵>
7
淡い感じで若干クセのある絵です。
人によって好き嫌いはあるかもしれません。
(私はどちらかというとダメでした…。)

立ち絵のバランスに違和感を感じるときがあって、そこもマイナス評価。
逆に、背景は雰囲気が出ていて好印象でした。

CG枚数は82枚。
少し少ないですね。
<音楽>
9
ボーカル曲もBGMもかなりの完成度です。
ボーカル曲では一つ一つの完成度もそうですが、このクオリティでこの曲数ってのが凄いですね。
特にどれと言うより、全てがハイクオリティでした。
<システム>
8
必要機能は揃っていて特に不満は無いと思います。
ただ、私の環境では起動するたびにウインドウ表示モードに戻ってしまうので、毎回フルスクリーンにするのが少し不満だったかな。

何かしら+α的な機能があればな〜と思うのは贅沢なんでしょうね。
<総合>
72
共通→個別クリアまでは苦痛に感じる人がいるかもしれません。
ですが、そこを乗り越えないと地雷になりかねないので注意です。

若干辛めのレビューになってしまいましたが、完成度は高いと思います。
退屈な序盤を絵やキャラでごまかすことが出来れば、かなり評価が変わるでしょう。
私はその二つがダメでしたが…。

「・・・・俺達はここにいる」←一番心に残ったセリフ

(以下ネタバレ)
出来れば衝突する瞬間を描いて欲しかったですね。
最後の瞬間まで描いて、その後にAfterならもっと感動できたと思うんですけど…。

それと、シェルターに入ったルートも欲しかったなと。
こういったパターンを変えた個別にすれば、もう少しマンネリを防げたと思うので残念です。

最後に…
殺されそうになった2時間後に笑顔で授業ってどうなの?

(ネタバレおわり)
<お気に入りキャラ>
水守御波
病弱で物静かな性格と思いきや、結構良くしゃべります。
空気は読めるし茶目っ気もあるしと、唯一ツボったキャラです。
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