<概要> |
21世紀初頭の東京。
そこは、鋼の刃による闘争が白昼横行するという奇怪な魔境となっていた。
そんな街で主人公と、復讐鬼と化した伊烏義阿との相克の物語が始まる。 |
<シナリオ> |
7 |
現代でありながら幕末〜明治風という変わった舞台で、主人公と彼に復讐しようとする義阿を描いた作品です。
「復讐」がメインテーマですが、人の感情描画より、戦闘描画により重点を置かれて描かれてます。
周回を重ねるごとに新たなストーリーが追加されていくスタイルです。
とはいえ、本編と言えるのは1周目までで、それ以降はオマケみたいなモンです。
1周目は義阿との戦いに向けての流れを、主人公視点に描くストーリー。
テーマの重さに加え、背景が幕末の京都さながらの荒れっぷりなので、かなり血生臭い雰囲気です。
ラストは一応、しっかり締めてくれてますので、哀愁漂ういい感じの終わり方だと思いました。
2周目はもう、あえて言うこともないかなと。
ラストがいきなり突拍子もない展開になって、完全に置いて行かれた状態になりました。
正直、これやミニゲーム作ってる暇あったら、本編を練りこんでくれと言いたかった…。 |
<キャラ> |
6 |
そもそも、義阿以外は全員サブみたいなものです。
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伊鳥義阿(いがらすよしあ) |
主人公の元兄弟子。
主人公に想い人を殺されたため、復讐鬼と化した。
生真面目ですが根暗です。
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サブキャラ |
印象に残ってるのは男性キャラばかりです。
八坂が渋くてかっこよかったです。 |
<主人公> |
9 |
残忍且つ冷酷な自己中主人公。
個人的に、強く頭も切れるが性格がおかしい、というヤツは嫌いではありません。
彼も、自分中心の考え方は分かりやすく、そんな中にも飄々としたところはむしろかっこよくあります。
ここまで悪に傾けば、ある意味すがすがしいです。 |
<絵> |
7 |
ややクセある絵です。
好みは分かれるかもしれません。
戦闘シーンでも動きある絵があり、十分、迫力は出ていたと思います。
CG枚数は61枚。
少ないですが、シナリオボリュームで言うと標準かもしれません。 |
<音楽> |
8 |
OPはテンポのいい曲。
これからの展開を期待させる曲です。
EDは落ち着いた曲。
じんわりと染み渡るいい曲です。 |
<システム> |
8 |
必要機能は全て揃ってます。
ひとつ気になったのは、バックログから抜けるときに右クリックが利かない点。
毎回、押してました…。
セーブ数は60箇所。
セーブ日時の他、シーン画像とプレイ時間、メッセージの一部が保存されます。
ほとんどセーブする場面はないですので、十分だと思います。 |
<総合> |
72 |
公式HPに「1プレイ時間目安:5時間」とあるように、とても短いです。
しかも、1周目以外はオマケレベルとあって、かなり物足りなさがあります。
シナリオも戦闘描写をかなり長々と描いてますので、それが好きでない人には苦痛かもしれません。
私は、戦闘をイメージしやすかったので、ここはプラス評価でした。
剣術戦闘に視点を置くなら、なかなか面白い読み物でした。
が、逆に言えばそれだけで、他には何もなかったです。
(以下ネタバレ)
BL系になるわ、いきなり死んだ人間は出てくるわ、石馬戒厳とかいう女の子出てくるわ、あれほど混乱したのも久々でした。
その後のミニゲームも含め、それまでの空気が台無しです。
(ネタバレおわり) |
<お気に入りキャラ> |
該当者なし |