花と乙女に祝福を

主人公が妹の代わりに変装して女学院に通うストーリーです。
女装主人公モノは初プレイです。


女装主人公設定はとりあえず置いといて、設定や展開がかなり微妙です。
矛盾が多く、結構曖昧なまま流されてます。
晶子（妹）が主人公の変装を承諾するなら退学をやめろよとか、散々女として接してきたのにラストで男とバレてもOKなの？とか、双子でも男女なら普通の兄妹程度しか似ないのにとか。

特に大きなイベントがあるわけでもなく淡々と日々を過ごし、個別ルートに入ってから困難が出てきて解決。
そのままED…というわかりやすい展開です。
かといって日常シーンが面白い訳でもないので、かなり退屈しました。

一通りの属性は揃えています。
が、後一歩印象に残るキャラがいませんでした。
キャラがあまり立っていなかったのが原因でしょうか。
これはシナリオの退屈さにも原因ありそうですけど。

主人公、女の子しすぎです。
見た目や友人と接するときはともかく、思考や独り言、果ては考え方まで女の子です。
これでは女装主人公モノではなく、ただの百合モノですね。

主人公自体も基本ヘタレですし、常に周りに振り回されている印象。

CGは綺麗ですが、立ち絵が微妙だったのがいくつか。

ブランドの処女作ということもあり、システムは必要最低限しかありません。
充実した機能に慣れていると、結構使いづらいです。

既述ですが、これは女装主人公ゲーではなく百合ゲーです。
シナリオはさほど起伏無い上にギャグも特にありませんが、女学院の雰囲気は良く出ています。

この作品の鍵は、「ゲームのどこに価値を見出すのか」でしょうね。
女装主人公なのか、百合なのか、お嬢様学校生活なのか、絵なのか。
見出すものがあれば良ゲー、無ければ地雷となるでしょう。

宝生聖佳
パーフェクトお嬢様なのに、時々子供っぽいところが出るところがいい。