＜概要＞ |
職と住む所と希望を失った主人公は、路上を彷徨っているときに女性に優しい声をかけられる。
運命を感じた主人公は告白する為に彼女の家を訪れるが、彼女は娘の美都子を残して男と駆け落ちしていた。
主人公は、一人残されながらも健気に頑張る美都子を不憫に思い、彼女の幸せのために奔走するが…。 |
＜シナリオ＞ |
9 |
高身長・高学歴・無収入の主人公が、個性的な人たちに囲まれながら、おんぼろアパートの大家となった女の子を助けていく…。
というホームコメディ風ストーリーです。
シリアスな場面もありますが、全体的にキャラ同士の掛け合いが楽しくテンポのいいテキストになっています。
構成は話数形式。
共通ルートから随時、各ヒロインルートに分岐する形ですので、ヒロインによって長さが違います。
夏夜は７話で終了ですが、美都子は１５話という感じです。
前半はドタバタホームドラマそのまま。
美都子の保護者になるため奮闘する主人公と、住人を始めとしたキャラたちとの絡みがテンポよく進んでいきます。
後半になっていくと、徐々に重〜い展開に。
ヒロイン同士の絡みが多いので嫉妬や喧嘩などが出てきて、まるで昼ドラですね…。
しかし、基本的に登場キャラはいい人ばっかりなので、本格的にドロドロになることは無くすっきり終わってくれます。 |
＜キャラ＞ |
8 |
陽坂美都子（ひのさかみとこ） CV：夏野こおり |
本作の舞台となるテラスハウス陽の坂の大家代理。
家事は万能、明るく努力家で気だての良い娘。
真面目で面倒見がいいが、頑固で融通の利かない一面も。
子供っぽさと大人っぽさが同居している娘です。
ルートに入るまでは、健気で可愛い娘としてお気に入りでしたが、本格的に恋愛に入るとさすがに厳しいものがありました。
中○生とガチ恋愛はさすがに趣味じゃないと難しいようです…。
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香野麻実（こうのあさみ） CV：一色ヒカル |
美都子の担任で主人公の元妻。
責任感が強く優しいので校内での人気も高い。
しっかりしていて頼りがいのある、かっこいい女性。
と思いきや、ルートに入る前後くらいからどんどんダメ女に…。
個人的お気に入りはトコルートラストの「後は…任せた」。
ダメ女なりのキメゼリフがかっこよかったです。
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天城夏夜（あまぎかや） CV：風音 |
主人公が再就職した会社の事務員。
テンション低めで、いつもやる気なさそう。
ダメ男の世話を焼いて、尽くすのが好きという典型的ダメ女です。
自分ルートではダメ女っぷりを発揮してますが、彼女の真価は他キャラルートで。
からかったり挑発したりと自由奔放に振舞いながら、きちんと助けてくれるいい女です。
「どうせ『天城夏夜など四天王の中でも最弱の存在にすぎぬ』とか言って笑ったりするんでしょ秘密基地の作戦室で」←メチャツボでした。
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澤嶋姫緒（さわしまひめお） CV：芝原のぞみ |
アパートの隣に住む、大手不動産グループの社長の娘。
美都子には優しいが、他の人には高慢。
美都子の幸せとボランティア活動に尽力するエセ悪役。
序盤は頭の切れるお嬢様然としていたのに、いつの間にか素直になれないダメダメ女に。
ルートではお酒がまったく飲めなかったり、恋愛に疎かったりと可愛らしい面をいくつも見せてくれました。
終盤はたくましくなったりと、いちばん成長したキャラだと思います。
あと、いちばん主人公が活躍したルートかも。
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サブキャラ |
個性的キャラ多すぎです。
アパートの住人やクラスメートももちろんですが、個人的には佐々木さんがお気に入りです。
寡黙な仕事人だと思っていましたが、あんなにお茶目な人だったとは…。 |
＜主人公＞ |
7 |
弱気・弱腰・弱運の三十路前主人公。
ヘタレ主人公が苦手な私としましては、もはや地雷以外の何者でもないです。
実際序盤は感情移入できませんでしたが、最後の最後は頑張ってくれますし、なんと言っても仕事中はかっこいい。
姫ルートでの強気で頭の切れる彼には、かなり好感持てました。 |
＜絵＞ |
8 |
やや特徴的ですが魅力的な絵です。
若干、バランスが悪い絵もあるなど、どちらかというと立ち絵のほうがよかったと思います。
話の合間に出てくるデフォルメキャラが可愛かったです。
CG枚数は92枚。
多くも少なくもなくだと思います。 |
＜音楽＞ |
7 |
OPはアップテンポな曲。
聞きやすく、気持ちのいい曲です。
EDは爽やかな曲。
シナリオのすっきり感と同じでこちらも聞きやすいです。 |
＜システム＞ |
8 |
基本的機能揃ってます。
環境設定画面やウインドウも見やすかったです。
セーブ数は95箇所+オートセーブ4箇所+クイックセーブ1箇所。
セーブ日時、タイトル、シーン画像が保存されます。
数的には、まず問題ないのではないでしょうか。 |
＜総合＞ |
82 |
すっきりとしたホームドラマという印象です。
キャラ同士のテンポのいい掛け合いや、切なくも綺麗な展開など、気持ちよく進められました。
つーか、ダメ大人ばっかり…。
背徳的な恋をしたことを差し引いても、トコがいちばんまともなキャラなことは間違いないです。
攻略に関して、共通ルートからの分岐の順番が夏夜→姫→先生→トコなので、その通りに進めたほうがいいかと。
特にトコは最後にもって来るべきだと思います。（あくまで個人的意見ですが）
（以下ネタバレ）
先生ルートラストの先生のセリフ「一生懸命耐えて出した結論を否定されるわけにはいかない」
「今さら元になんか戻れない」というセリフが、その後まったく触れられることなくグッドエンドとはこれいかに？
あと、ラストの穂香さんのダメ親っぷりにびっくりです。
いや、多少予想できたことなんですけどね…。
（ネタバレおわり） |
＜お気に入りキャラ＞ |
天城夏夜
他キャラルートという条件付です。
ノリのいいお姉さんという感じが好きです。 |
