祝福のカンパネラ -la campanella della benedizione-

開始から甘々ハーレムルートが延々と続くキャラ萌えゲーム。
それ自体は嫌いではないですが、大きなイベントもトラブルもなくひたすら続けられるとさすがに飽きます。

いろんなキャラが会話に絡んではきますが、一部を除いてみんな真面目なので面白い掛け合いもありません。
ボケやツッコミという概念がそもそもないですし、たまにあっても寒いです。

終盤にシリアスな場面もありますが、そこに行くまでにもうお腹一杯です。

前述の通り、基本みんな真面目です。
頭も性格もいい娘ばかりですが、これも少しバリエーションが欲しかったなと思います。
キャラデザは違えど、みんな同じに見えますので。

そんな中、トルティア姉妹はギャグを一手に引き受ける貴重な存在。
彼女たちが出てくれば、多少会話も面白くなります。

開始当初からモテモテの主人公。
優しく気が利く、頭も切れて手先が器用、行動力もある完璧超人です。
しかし、彼もギャグとは無縁の人。
悪く言うと、面白みに欠ける男です。

絵は可愛く、演出もしっかりしてます。
ただ、ミッションはちょっと要らなかったです。
自由度0の作業な上、キャラ分岐程度の価値しかありません。

各ヒロインのEDに流れるキャラソンはいい曲が多かったです。
OPも含め、ボーカル曲のレベルは高いですね。

あまりにも無難すぎるキャラゲー。
シナリオもヒロインも主人公も悪くないのに、全体として見るとイマイチです。

シナリオにしろキャラにしろ、メリハリが無いのが飽きる原因でしょうか。
いいことばかりのイベントや性格のいいヒロインだけでは駄目なんですね。

カリーナ・ベルリッティ
開始当初から主人公にベタ惚れなヒロイン。
基本ハイスペックな女性なのに、主人公絡みになると途端に可愛い乙女に。