王賊

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総合 シナリオ キャラ 主人公 音楽 システム
84 8 9 10 8 7 7


発売日
2007/06/29
ジャンル
ファンタジー戦争SLG
メディア
DVD-ROM(約1.9GB)
シナリオ
内藤騎之介
原画
佐々木珠流、明音、G・むにょ
音声
主人公以外フルボイス
OP:ことり
CG枚数
115枚
セーブ数
100箇所
システム
全画面表示、バックログ、メッセージスキップ、オートモード


<概要>
大国ヴィスト王国との幾多の戦闘により、各国から注目される傭兵の主人公。
ある日、ヴィスト王国と戦争中の弱小国、エルト王国の将軍に誘われ軍に加わる。
女癖の悪さを出しつつも、その才覚で国の立て直しを図る主人公は、見事弱小国を勝利に導けるだろうか。
<シナリオ>
8
大国相手に苦しむ弱小国に、雇われ軍師として参戦するSLRPGです。
戦争ものですが、ストーリーはギャグテイストを基本スタイルに進んでいきます。


ゲームシステムは、軍団を編成して、ミッションを選択して、戦闘に勝っていく、というシンプルなものになっています。
強制ミッションが基本シナリオで、その合間にキャラとのイベントや通常ミッションをこなしていくというスタイルになります。

基本シナリオは、弱小国が主人公や仲間たちの頑張りにより大国に反撃していくというもの。
ある意味、王道な展開になりますが、前半の強敵に対抗するキャラたちの頑張りや、緊迫感はドキドキするアツい展開でした。
ただ、後半になるとこちらのほうが強くなっていることもあり、かなりあっさりと進行&侵攻していた気がしました。

各キャラシナリオや、戦闘中のイベントなどもギャグテイスト。
いまひとつ緊迫感が無いですが、テンポのいい掛け合いは見ていて楽しくなりました。

ラストはスッキリとしたハッピーエンド。
あっさりとしている上、少しムリヤリな感じだったのは残念です。
<キャラ>
9
アルイエット CV:羽高なる
エルト王国軍総大将。
総大将だった父の後を継いだものの、経験不足で実力が伴っておらず苦労しています。

序盤は典型的ダメ大将で、情けない印象です。
元々芯の強い、強気な正確なので、中盤以降成長するにつれ、かっこよくなっていきます。
全キャラで最も成長の見えるキャラではないでしょうか。

戦闘では部隊長でも部隊員でも活躍してくれます。

奈津山八重(なつやまやえ) CV:森永佳奈
主人公専属メイド。
家事全般はダメで、代わりに武術、諜報が得意な出来る部下です。

ほんわかした笑顔で癒しつつ、主人公の右腕、更にメイドとして前半はとても頑張ってくれます。
しかし後半ヒロインが増えてくると、どんどん影が薄くなっていく気がします。
彼女も分かっているのか、かまってくれない主人公にやきもちを焼いたり…。

戦闘では条件が揃わないと出てくれません。
ちなみに私は最後まで登場せず…。

ムスト CV:青山ゆかり
エルト王国内務大臣。
数少ないロリキャラです。

冷静で頭も切れますが、お茶目な一面も持ってます。
非戦闘員の為、どうしても出番は少なめ。
シナリオはきちんとある為、そちらで頑張ってくれます。

エルネア CV:天水るみ
エルト王国の女王。
王が亡くなった為、国のトップですが実質はお飾りに過ぎません。

こちらも非戦闘員で、出番はムスト以上に少ないです。
完全にエロ担当でしょうか。
いつも笑顔で人を疑わないような人ですが、そのせいで主人公たちが苦労することもしばしば。

リディア CV:松永雪希
ヴィスト王国の王女で軍団長。
才色兼備で一軍の将に実力でなっています。

敵の時は凛々しくかっこいい。
味方になると主人公にデレデレ。
というすさまじいギャップで強烈な印象を残してくれました。

参戦時期が遅い上、強制出撃が多い困ったキャラですが、最低限の仕事はしてくれますし我慢できる範囲かなと。

ネイ CV:渋谷ひめ
ヴィスト王国の女将軍。
猫耳ツンデレ。

直情型で好戦的。 普段はつれない態度で悪口など言いつつ、たまに拗ねたり照れたり嫉妬したりとツンデレの鏡のようです。
「にゃ〜」←この破壊力は異常。

戦闘では中盤参加な上、強制出撃が多い困ったキャラその2ですが、育てれば魔法部隊長でも攻撃重視の切り込み隊にもなれる使えるヤツです。

ケーニスクフェア CV:大波こなみ
ヴィスト王国の飛竜軍団長。
ネイと同じく直情型。

仲間になるパターンもネイとかぶってます。
これだけネイとキャラがかぶってると、印象に残りにくい…。

戦闘では、敵の時はかなり手ごわいのに、味方になるとそれほどでもないある意味困ったキャラです。

一葉(ひとは) CV:草柳順子
エルト王国の同盟国である奈宮皇国、第三皇女。
真面目で優秀な和風お姫様。

真面目で身持ちが固く、好きになったら一途です。
他国ということもあり、あまり出番は多くありません。

戦闘では侍部隊。同時期に強力キャラが参入する為、ほとんど使われずに終わることも…。

ルティモネ CV:神崎ちひろ
エルト王国の同盟国であるノイル王国の姫。
箱入りのいわゆる典型的お姫様。

最初はおどおどした態度が鼻につきましたが、好きになった後の異常な懐きっぷりは見事です。
こちらも他国ということで、戦闘シーン以外の出番は少なめ。

戦闘では魔法部隊。圧倒的な破壊力で敵をなぎ倒します。
彼女を強くしたら、戦争は終了。

サブキャラ
サブキャラから、モブキャラまで個性的なキャラ多すぎです。
印象に残ってるのはセルバイアン。
冷静で頭の切れる強敵キャラだと思いきや、リディアに魂捧げたただのバカでした。
他にも、名も無いキャラのエピローグがあったりと、サブキャラまで力を入れている様子は伝わってきました。
<主人公>
9
個人的理由で大国と戦っている雇われ将軍。
強くて頭もよく、情に厚くギャグも出来る、女癖の悪さ以外は非の打ちようの無い主人公です。
その欠点もエロゲ主人公としてはプラス要素かも知れないので、下手すれば完璧。
自分ひとりで突っ走ることも無く、しっかりと周りとのコミュニケーションをしてくれていたので、感情移入もしやすかったです。
<絵>
8
可愛らしい絵です。
CGの塗りの丁寧さが印象に残っています。
戦闘シーンのミニキャラも可愛く出来てました。

CGは差分抜きで115枚。
数的には標準だと思います。
<音楽>
7
OPはアップテンポな曲。
熱血な曲です。
悪くはなかったですが、それほど印象には残りませんでした。

BGMはレベルが高く、そのシーンに合った曲が使われてました。
<システム>
7
機能は最低限は確保してあるといった感じです。
テキスト表示中にセーブできなかったり、メッセージ表示速度調整が5段階だったりと細かな不満はありました。

戦闘システムでも細かな不満がいくつか…といった感じです。
こちらについては後述します。

セーブ箇所は100箇所。
セーブ日時の他、所持金、軍団数、部隊数、アルイエットとジンのRankと兵種、称号が保存されます。
数的には1周ならほぼ問題ないと思います。
<総合>
86
「もったいない。」が最初の感想でした。
テンポがよく読みやすいシナリオ、面白い戦闘システム、魅力的なキャラ達。
細部をきちんとすれば名作になりえた作品だと思います。

一番の不満は全体マップが無いこと。
最初に1回出てきた後はまったく出てこないため、今どこを攻めているのか、どういう状況なのかということが分からず、作業をしているように思ってしまう時もありました。
他にも、戦闘シーンの最初がランダムだったり、敵軍をすり抜けたりと細かな不満はいくつか出たのは残念です。

いろいろとマイナス要素はありましたが、SLG好きの私としては十分評価できる作品でした。
(以下ネタバレ)
私の編成は侍ジン部隊長+ネイ+精鋭歩兵+輸送
ルカ+重騎兵アル+トール+リディア
ルティモネ+大魔+大魔+輸送の3部隊。
バランスを重視しました。名将は不要派です。魔族なし縛りあり。

シナリオについてはラストの親父告白シーン。
あそこまで引っ張って間違いだったって…。いくらなんでもって感じですね。

(ネタバレおわり)
<お気に入りキャラ>
リディア
一目惚れでしたが、プレイして更に。
あのギャップが良かったです。
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