<概要> |
群青学院の放送部に所属している主人公だが、部員の間には亀裂が生じていた。
関係修復のための合宿も失敗に終わり、失意の中で街に帰った部員たちを待ち受けていたのは生物のいなくなった街だった…。 |
<シナリオ> |
9 |
読んで理解するのがとても大変です。
かなりの特殊な設定があるにもかかわらず、開始当初にまったく説明がありません。
その為、明らかになっていく中盤までは置いてけぼりをくった感じになりました。
中盤以降は怒涛の展開となりますが、そこでも全ての描写があるわけではなく自分で考えなければならないことが多々あります。
しかし、人とのつながり、人間の本質といったものをうまく描写されている見事なシナリオです。
また、会話シーンではテンポ良くコミカルな場面も多くありますので、うまくメリハリが利いているという印象でした。 |
<キャラ> |
10 |
個性的なキャラばっかり。
ゲームの性質上、皆何らかの問題を抱えてます。
そういったことも含めて魅力的なヒロインばかりでした。 |
<主人公> |
9 |
ぶっちぎりで個性的な主人公。
頭も切れるし行動力もありますが、本能で生きるセクハラ大王です。
とてもアクの強い自由奔放な主人公でしたが、私は結構好きでした。 |
<絵> |
8 |
全体的に淡い印象の絵です。
悪くはなかったですが、アメコミ調の絵はあまり好きになれませんでした。
かわりに、デフォルメキャラはお気に入り。特に曜子ちゃん。 |
<音楽> |
9 |
シナリオの雰囲気にマッチした曲が多かったです。
ボーカル曲はEDに流れますが、ゲームの展開と合わせて涙ものです。 |
<システム> |
7 |
若干の使いづらさは否めません。
必要最低限な機能はありますが、+αがもう少し欲しかったですね。 |
<総合> |
88 |
設定説明がほとんどない、グロ鬱シーンが多数。
プレイする人を選ぶゲームだとは思います。
しかし、話の展開の仕方や複雑な人間関係の描写といったものは見事の一言です。
これからの生き方について考えさせる一作だと思います。
(以下ネタバレ)
とにかく難解でした…。
適応係数やループについて、部員たちを帰すに至る経緯などは理解するのが大変。
途中から無理に理解しようとせず、そういうものと飲み込むようにしていましたね。
七香が母親だという種明かしは驚きました。
最後のセリフは泣きましたけどね…。
(ネタバレおわり) |
<お気に入りキャラ> |
山辺美希
強いときと弱いときのギャップが最高。
「その四つの単語はこの世に存在しません。」 |