<概要> |
「魔法科」のある学園に通う主人公だが、自身は幼い頃以来魔法と関わらずに生きていた。
ある日、謎の魔法科校舎崩壊事件により、普通科と魔法科が一時合同になる。
新たなクラスメートも交え、主人公の学園生活はいきなり華やいだものになる。 |
<シナリオ> |
8 |
明るくドタバタな生活を送りながら、学園に迫る事件に関わっていくストーリーです。
若干のシリアスはありますが、基本的にはほのぼのとした雰囲気で進んでいきます。
構成は共通ルート後個別ルートへと分かれるオーソドックススタイルです。
4人のヒロインをクリアすると、伊吹シナリオ(ハーレムシナリオ?)に進みます。
共通ルートは学園生活をメインにしたほのぼのストーリー。
ギャグを絡めたテンポのいい会話は思わずニヤニヤしてしまう感じです。
個別に入ると、各ヒロインとの甘甘な日々の後事件発生という展開。
シリアスが若干入りますが、それほどドロドロにはならず、最後はスッキリとハッピーエンドです。
シナリオに深さというか重みというものがあまりなく、あっさりとした印象はありました。 |
<キャラ> |
9 |
神坂春姫(かみさかはるひ) CV:榊原ゆい |
魔法科に在籍する学園のアイドル。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗品行方正と、まさに完璧なヒロインです。
日常シーンでは、笑顔でほのぼの雰囲気を出しつつ、ノリのよさも見せてくれます。
基本はまじめで優しい、まさに学園のアイドルって感じです。
個別に入ると「完璧なアイドル」ではない、素の彼女を見せてくれます。
嫉妬したり、甘えたり、拗ねたりとより表情豊かになります。
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柊杏璃(ひいらぎあんり) CV:成瀬未亜 |
主人公と同じクラスになった魔法科在籍の少女。
一目見てツンデレと分かるキャラです。
短気で負けず嫌いなトラブルメーカー。
春姫を一方的にライバル視してますが、軽くあしらわれてます。
個別では挫折からの成長を描いてます。
デレてからの甘甘なシーンは、ちょっと胸焼けが…。
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高峰小雪(たかみねこゆき) CV:日向裕羅 |
魔法科在籍の先輩。
物静かでちょっと大人びた女性…らしいですが、私の印象はギャグ担当?
いつも笑顔で主人公をからかってます。
博識で頼りになる印象と、小悪魔的言動がいいバランスだと思います。
個別では子供らしい一面を見せるなど、こちらも程よいギャップが可愛いです。
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小日向すもも(こひなたすもも) CV:安玖深音 |
主人公の義妹。
ヒロインで唯一魔法使いではないため、ちょっと不利ですね。いろんな意味で。
しっかりもので人当たりのいいよくできた娘だが、どこかズレてます。
主人公が好きでよく嫉妬してます。
個別ではまったく事件に関係ないシナリオに。
他ヒロインルートでも影が薄く、あえて言うなら伊吹ルートが見せ場でしょうか。
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式守伊吹(しきもりいぶき) CV:みる |
魔法科所属のすもものクラスメート。
このゲームの裏メインヒロイン。
由緒正しい家柄の生まれのため、言動は古風で尊大。
根は悪い人間ではないようで、すもものアタックは嫌々ながら受け入れてるようです。
伊吹ルートは各ヒロインルートを全部合わせたようなシナリオです。
結局は伊吹の成長物語のような…。
すっきりとした終わりなのでいいですけどね。
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サブキャラ |
個性豊かなキャラが多いです。
サブキャラに入れようか迷ったキャラが若干二人。
まず沙耶ですが、十分ヒロインと言える個性を持ってました。
おとなしいというか、お淑やかなキャラは彼女だけだったので、もう少し出番が欲しかったです。
そして準。これほど個性の強いサブキャラも、萌える男キャラもいませんでした。
最初に男と分かったときのがっかりも大きかったですが、彼(彼女?)と言うキャラを知っていくうちに、更に大きくなっていきました。 |
<主人公> |
7 |
期待はずれな主人公。
共通ルートでは、普通にしっかりしているし、ギャグも出来るし、実は魔法も出来そうだしと、いい主人公そうでした。
が、個別に入ると鈍感で基本受身、ややヘタレな部分も出てきつつ、挙句にバトルではまったく役に立たないと、がっかりなヤツでした。
いきなりものすごい力を発揮するのもあれですが、もう少しどうにかして欲しかったです。 |
<絵> |
9 |
淡い雰囲気の可愛い絵です。
バトル時の演出もよく、迫力のあるバトルになってました。
立ち絵もバリエーション豊富で、とても活き活きしてます。
CGは92枚。
多くも少なくもなくです。 |
<音楽> |
8 |
OPはアップテンポな曲。
明るくさわやかな印象です。
EDは各キャラが歌う曲が4曲、4人のヒロインで歌う曲が1曲の計5曲。
どれもイメージソングとして、しっかりとした出来になってます。 |
<システム> |
10 |
ほぼ文句はないです。
基本的は機能はもちろん、音量、音声調整や環境設定でのプラスαもあり、とても使いやすかったです。
セーブ数は初期で76箇所+クイックセーブ4箇所。
セーブ・ロード画面で「PageExt.」ボタンを押すと、最大788箇所まで増えます。
セーブ日時の他、ゲーム内日時とシーン画像、メッセージの一部が保存されます。 |
<総合> |
80 |
それほどシナリオに厚みがなく、お約束の展開が続く完全キャラゲーです。
とはいえ、お約束が故に矛盾などはほとんどなく、難しい話もない為、プレイはしやすいのではないでしょうか。
会話も楽しく雰囲気もいい、キャラと絵が好みなら十分楽しめると思います。
(以下ネタバレ)
鈴莉先生が実の母だというのには驚きました。
同時にこれはスーパーマン化の伏線かと思いましたが、結局最後まで来ず…。残念です。
(ネタバレおわり) |
<お気に入りキャラ> |
神坂春姫
完璧超人なのに、仲良くなるとお茶目でやんちゃ。
このギャップはいい。 |